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東京湾ヘドロ地帯の海底土の放射能調査結果について



1 科学技術庁原子力局は、東京湾ヘドロ地帯の海底土試料中の放射性核種を明らかにするため、昭和46年1月26日、東京湾多摩川河口以北より江戸川河口を経て千葉県市原沖に至る沿岸ヘドロ地帯20か所から海底土を採取し、これらの放射能調査を行なった。(海底土採取地点図は第16巻第1号の15頁に掲載)

2 全試料について、(財)日本分析化学研究所(理事長北代誠弥 東京都板橋区舟渡1-7-3)で放射性核種を分析した結果、90Sr,137Cs,144Ce等が検出されたが、いずれも他地域のフォールアウトレベルと同程度であり、また60Co,65Znは検出限界以下で、特に異常は認められなかった。(放射性核種の分析結果は表1参照)

表1 東京湾海底土中の放射性核種分析結果




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