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第11回中共核実験にともなう放射能調査結果について



 第11回中共核実験にともない、10月15日緊急時調査体制をとって以来、10月19日平常時の調査体制に復帰するまでの間における放射能調査結果は防衛庁F−86−Fジェット機が10月15日21:30〜22:40八戸〜千歳間の上空1万2千メートルでまた10月16日01:30〜02:50八戸〜松島間の上空1万1千メートルで集じんした高空浮遊じん中にそれぞれ31.0ピコキューリ/立方メートル、2.4ピコキューリ/立方メートルの放射能を検出したほか、平常の値と同様であった。
 調査結果の詳細は次のとおりである。


(1)高空浮遊じんの放射能(防衛庁)



(2)モニタリングポスト(気象庁、都道府県)
 気象庁2か所(旭川、輪島)、10道府県(北海道、青森、秋田、新潟、福井、大阪、鳥取、高知、福岡、鹿児島)に設置しているモニタリングポストは平常の値と同様であった。


(3)雨水落下じんの放射能(気象庁)



(4)雨水落下じんの放射能(放射線医学総合研究所)
 10月16日09:00〜17日09:00雨水落下じん中に29.0ピコキューリ/リットルの、また、10月17日09:00〜18日09:00の雨水落下じん中に6.8ピコキューリ/リットルの放射性ヨウ素が検出された。これにより本核実験に起因する放射性降下物がわが国に飛来した根跡が認められた。
 なお、その他の雨水、落下じんについては平常の値と同様であった。


(5)地表浮遊じんの放射能(気象庁)



(6)牛乳の放射能(農林省)



(7)都道府県衛生研究所
 27都道府県衛生研究所における放射能調査結果については、福島において10月16日09:00〜17日09:00の雨水:落下じんに2.0ピコキューリ/ミリリットル、大阪において10月17日17:00〜18日07:00の地表浮遊じんに5.9ピコキューリ1立方メートルが、平常値と比べやや高い測定値が得られたが、その他は平常の値と同様であった。
 また、強放射性粒子(ジャイアントパーティクル)も確認されなかった。



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