前頁 |目次 |次頁

国際原子力機関(IAEA)6月理事会報告



 IAEA6月理事会は、昭和45年6月9日から11日までウィーンのIAEA本部において開催された。その概要は次のとおりである。


議題1 第14回総会仮議題


議題2 1969年度決算報告の作成


議題3 総会に対する年次報告の作成


議題4 事業計画および予算の作成
 1971年から76年までの事業計画および総額1703万ドルの71年予算が決定された。なお、71年度予算は70年予算に対し14.8%の増加となったが、この伸び率は4.1%が保障措置関係予算の増加に起因するものであった。また、任意処出金の枠は200万ドルから250万ドルに増加された。


議題5 理事国の指定
 技術先進国のうちではブラジルの代りにアルゼンチンが指定され、原料供給国としてはベルギーおよびポーランド(現在はポルトガルおよびチェコスロバキア)が、技術援助提供国としてはデンマーク(現在はスウェーデン)がそれぞれ指定された。


議題6 国際機関との関係


議題7 国連に対する年次報告の作成


議題8 原子力計画への金融(報告)


議題9 憲章6条の改正
 米・イタリア等共同提案、ソ連等共同提案およびパキスタン案について各国が意見を述べたにとどまり、本件については、あらためて7月7日に特別理事会を開催することとなった。


議題10 非核保有国会議の勧告に関しとられた措置(報告)


議題11 核爆発平和利用(報告)


議題12 保障措置
(a)保障措置委員会議長等の指名
(b)査察員の任命
 新たに5名が任命され査察員の総数は46名になった。


議題13 技術援助


議題14 事務局長報告
 なお、本理事会に引続き6月12日に保障措置委員会が発足し、核兵器不拡散条約下での保障措置制度のあり方について本格的審議が開始された。



前頁 |目次 |次頁