1　日時

昭和45年6月15日（月）

午前10時30分～午後5時

2　場所

Royal Garden Hotel,London

3　出席者

（1）英国側

　Sir John Hill
　Chairman,U.K.A.E.A.
　Sir Charles Cunningham
　Deputy Chairman,U.K.A.E.A.
　Dr.N.L.Franklin
　Member for Production
　Dr.H.Kronberger
　Member for Reactor Development
　Mr.D.E.H.Peirson
　Secretary of the Authority
　Mr.R.V.Moore
　Managing Director,Reactor Group
　Dr.W.Marshall
　Director of the Research Group and　of A.E.R.E.,Harwell
　Mr.J.A.NicoI
　Deputy Principal Officer,Commercial Policy
　Mr.E.Williamson
　First Secretary（Atomic Energy）
　British Embassy,Tokyo
　他4名

（2）日本側

有沢　広己	原子力委員長代理
武藤 俊之助	原子力委員
川島　芳郎	科学技術庁原子力局国際協力課長
井上　力	科学技術庁原子力局動力炉開発課長
井出　喜夫	在英日本大使館一等書記官
宗像　英二	日本原子力研究所理事長
山崎　文男	〃　　　　　理事
井上　五郎	動力炉・核燃料開発事業団理事長
武安　義光	〃　　　　　　　　理事
一本松 珠	日本原子力産業会議常任理事
他2名

4　議題

（1）原子力及び原子炉の研究開発

（a）原子力の現状及び将来の展望

（b）UKAEAの将来

（c）新型原子炉の研究開発
　　（ⅰ）高速炉
　　（ⅱ）S.G.H.W.R.及びATR
　　（ⅲ）H.T.G.R.（MKⅢG.C.R.）

（2）保健安全と環境問題

（a）原子炉の立地

（b）安全のフィロゾフイー

（3）燃料サイクル

（a）British Nuclear Fuels Ltd.

（b）日本の体制

（c）三国濃縮協力

（d）日本の濃縮プラント

（e）日本の原子力計画

（f）ウラン探鉱

（g）燃料加工

（h）再処理

（i）保障措置技術：交換方法

（4）核融合

（5）国際協力

（a）日本と英国の過去、現在及び未来の協力レビュー

（b）1969年6月以降の第3国との国際協力の総合的レビュー

5　視察旅行

16日（火）
　Hinkley Point B発電所訪問

17日（水）
　Windscale再処理工場、AGR原型炉訪問

18日（木）
　Dounreay研究所DFR、PFR訪間

6　第2回日英原子力会議プレス・リリース　（昭和45年6月15日）

（1）日英原子力定期会議は、本日ロンドンにおいて開催された。これは、日本の原子力委員会と英国原子力公社との間で共通の関心を有する事項について意見交換を行なうための会議の第2回目のものであった。

（2）日本側は原子力委員会委員長代理有沢広己博士が代表し、英国側は英国原子力公社総裁ジョン・ヒル卿が代表した。

（3）両代表団は、高速炉に関する協力を今後一層強化していくことについて意見の一致をみ、この会議の間に日本原子力研究所および動力炉・核燃料開発事業団と英国原子力公社との間における液体金属冷却高速炉に関する情報交換および協力のための協定が調印された。

（4）また、両代表団は、ガス冷却炉および重水炉、核燃料サイクル、核融合、立地問題、保障措置技術等両国における原子力開発の主要事項について有益な意見交換を行なった。

（5）本日の討論にひきつづいて、日本側代表団は、16日に中央電力庁のヒンクレーポイント原子力発電所、17日に英国原子力公社のウインズケール工場および18日にドーンレイ実験炉施設を訪問し、19日にロンドンにおいて再び会合を行なうことが予定されている。

（6）この定期会議の第3回目会合は東京において開催されることとなった。