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米国原子力軍艦の本邦寄港に伴う昭和44年度
上半期における定期調査結果について




 「原子力軍艦放射能調査指針大綱」に基づく昭和44年度上半期の定期調査を、横須賀、佐世保両港において2回実施した。
 試料の採取は、海上保安庁水路部および水産庁水産研究所が行ない(第1回:6月11日〜19日、第2回:9月4日〜12日)その分析は(財)日本分析化学研究所が担当した。
 調査結果によると、海底土については、原子力軍艦についての指標核種である亜鉛-65、コバルト-60についてはいずれも検出限界以下であり、また、フォールアウト関係核種であるストロンチウム-90、セシウム-137、セリウム144についても乾土1kgあたり、5.2±1.8〜21.0±2.9、68±13〜596±39、252±18〜1,432±55pCiで、他の港湾におけるものと同程度であった。
 なお、海水、海産生物についても、とくに変化は認められなかった。
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