サイクロトロンによる中性子線医用懇談会
本懇談会は、5月19日、6月4日、6月16日の3回にわたって開催された。
第1回懇談会は海外における研究状況について報告がおこなわれ、また国内における研究の現状と将来について報告および審議をおこなった。
速中性子線と熱中性子線の利用について各委員の間で活発に意見が交換され、①サイクロトロンを設置して速中性子線によるがん治療研究を早急に実施すべきである。②短寿命アイソトープの利用もあわせて考慮すべきである。③共同研究が円滑におこなえるよう制度および運用面について考慮して欲しい等各委員より意見があった。
第2回懇談会においては、放医研より提出された「中性子線の医用に関する研究試案」について審議をおこなった。研究課題、サイクロトロンの性能、研究推進体制について活発に意見が交換された。なお本懇談会報告書の起草のため委員会が設けられた。
第3回懇談会においては、起草委員会から提出された報告書(案)について審議をおこなった。
一部委員より研究推進体制については大学等本研究関連機関が十分協力できるように計るべきであるという意見があった。また一部委員より短寿命アイソトープの生産にかかわる小型サイクロトロンの設置について本報告書に盛り込むべきであるという意見があった。
其の他若干の字句の訂正がおこなわれ本懇談会を終了した。
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