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第8回中共核爆発実験に伴う放射能測定結果について



 米国原子力委員会は、12月27日午後4時30分(日本時間)中共が第8回の核爆発実験を行なったと発表した(12月27日ワシントン発AP電)。
 これに対処し、放射能対策本部は12月28日第66回幹事会を開催し、直ちに緊急時調査体制に入ることとした。このあと12月28日夜の北京放送は「中国は27日新しい水爆実験に成功した」との発表を行なった。
 さらに12月30日には第67回幹事会が開催され、関係機関の放射能調査結果の報告と今後の調査体制の検討が行なわれた。
 12月27日以降31日13時までにおける放射能調査結果は28日13時〜15時において八戸−松島間上空で防衛庁ジェット機・F−86−Fが400−750pCi/m3の高空浮遊塵を確認したほかは、平常値と同様でありまた強放射性粒子も検出の報告が皆無であった。このことにより我国への影響は殆んどないことが明確となったので、12月31日14時緊急時調査体制を解除した。
 今回の実験に伴う放射能調査結果は次表のとおりである。


1 雨水の放射能(気象庁)



2 地表浮遊塵の放射能(気象庁)


3 高空浮遊塵の放射能


4 雨水、落下塵の放射能(放射線医学総合研究所)


5 都道府県立衛生研究所

 25都道府県立衛生研究所における雨水および落下塵は平常値と同様であり、強放射性粒子も確認されなかった。


6 牛乳の放射能(農林省)

いずれも放射性ヨウ素は確認されなかった。


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