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原子炉施設安全問題懇談会


第 3 回

〔日時〕昭和43年4月3日(水)午後5時半から

〔議事次第〕
 1 新型転換炉の安全対策について
 2 高速炉の安全対策について
 3 安全審査に対する意見について

〔議事概要〕
 1 新型転換炉の安全対策について
 動力炉・核燃料開発事業団から、同事業団の動力炉開発の全体の計画の概要について説明があり、続いて同事業団が開発を進めているATR原型炉の事故時の安全対策について説明があった。

 またUSAECの一般設計基準を適用した場合における同炉の安全設計上の問題点についての説明があった。

 2 高速炉の安全対策について
 動力炉・核燃料開発事業団から、最新の情報としてSEFOR事故対策報告書を引用し、説明があった。

 3 安全審査に対する意見について
(1)内田委員から、安全審査について、
(イ)設置許可の後において必要な事項は審査会にFeedbackさせて、さらに二次審査を行なう必要がある。

(ロ)安全評価に重要な解析は、わが国で自主的にこれを解析することができるようにしたい。
等の意見が出され、これについて、質疑があった。

(2)三島委員も、
(イ)仮想事故と重大事故のギャップの基準を論理的にする。

(ロ)Proven炉については審査委員の負担軽減をはかるために、たとえば別途下部審査等が考えられないか。

(ハ)許可後において安全施設を増設することが必要になった場合の措置を定めておく必要がある。
等の意見が出され、これについて質疑があった。
 4 その他
 議事予定次第のうち、AEC一般設計基準(旧27条)の説明は次回に延期された。

第 4 回

〔日 時〕昭和43年4月19日(金)午後5時半から

〔議事次第〕
 1 高速炉の安全審査について
 2 軽水炉の安全審査について
 3 その他

〔議事概要〕
 1 高速炉の安全審査について
 放医研の伊沢氏からプルトニウム障害についての研究の現状および対策について説明があり高速炉に対する安全審査の観点から議論がなされた。

 2 軽水炉の安全審査について
 事務局より米国の旧一般設計基準(27項目)と新一般設計基準(70項目)を比較し、米国の安全対策の考え方がどうかわったかについて、その要点の説明があった。

 3 その他
 次回は、原子炉施設に対する安全基準整備上の問題点について審議検討することとなった。
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