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原子炉安全専門審査会


第 43 回

〔日 時〕昭和41年11月2日(水)13.30〜20.00

〔議 題〕
 1 東京電力(株)福島発電所原子炉の設置に係る安全性について
 2 関西電力(株)美浜発電所原子炉の設置に係る安全性について
 3 その他

〔議事概要〕
 1 東京電力(株)福島原子力発電所原子炉の設置に係る安全性について
 第27部会報告書の審議に先立って、川崎部会長より要旨次の様な補足説明がなされた。

 敦賀炉との差異について種々検討したが、敷地条件、地震対策、炉心設計、ジェットポンプ、制御系廃棄物処理、気体廃棄物の放出管理、各種事故の検討、災害評価等、特に問題となることはない。

 また、第27部会報告書と前回(第42回審査会)には提出された中間報告書との差異について説明後審議が行なわれた。その結果、部会報告書の語句を若干修正、補足し、安全性は確保される旨原子力委員長に答申することを決定した。

 なお、海洋投棄に関して、その方針を早急に確立すべき旨の要望を、原子力委員長に対して行なった。

 2 関西電力(株)美浜発電所原子炉の設置に係る安全性について
 第24部会報告書の朗読および内田部会長より要旨次の様な補足説明がなされた後審議が行なわれた。

 部会として審査が終了したので、最終報告書を提出した。この炉の特徴としては、気体廃棄物の放出が、常時放出でないことである。災害評価においては、重大事故と仮想事故との規模があまり違っていない。

 なお、ガス減衰タンクおよび蒸気発生器細管の破断事故は一般事故に入れた。

 審議は、部会報告書に基いて地質、地震、耐震設計等一部について行なわれ、残りの部分については、次回に審議されることになった。

 3 その他
 事務局より原子炉の現状について報告があった。
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