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原研東海研究所原子炉施設の変更に係る安全性について



 原子力委員会は、内閣総理大臣から日本原子力研究所東海研究所原子炉施設の変更(軽水臨界実験装置の変更)に係る安全性について、昭和41年8月17日付をもって諮問を受けたが、次のように安全上支障がない旨答申した。

日本原子力研究所東海研究所原子炉施設の変更に係る
安全性について(軽水臨界実験装置の変更)(答申)

(昭和41年8月22日付)

 昭和41年8月17日付41原第2412号をもって諮問のあった標記の件について、下記のとおり答申する。

 日本原子力研究所東海研究所原子炉施設の変更(軽水臨界実験装置の変更)に係る安全性に関し、同研究所が提出した安全審査のための書類(昭和41年6月28日付41原研05第10号)に基づき審査した結果、本変更は安全上支障ないものと認める。

1 変更事項
 軽水臨界実験装置として、すでに承認されているもののほか、次のものを追加使用する。
(1)5.97%濃縮二酸化ウラン燃料要素
(JPDR用径約12mm、ジルカロイ被層)・・・・約32本

2.6%濃縮二酸化ウラン燃料要素
(JPDR用径約12mm、ジルカロイ被覆)・・・・約49本
(2)固定吸収棒・・・・・・・・・・・・・・・1本
ポイズンカーテン・・・・・・・・・・・・4枚
2 審査内容
 本変更については、核的制限値は変更されず、挿入される固定吸収棒、ポイズンカーテンは実験中固定される構造であって、脱落するおそれはないので、安全性は確保されると考える。
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