原研東海研究所原子炉施設の
変更に係る安全性について
原子力委員会では、内閣総理大臣から日本原子力研究所東海研究所原子炉施設の変更(軽水臨界実験装置の燃料要素の追加)について、41年7月16日付をもって諮問を受けたが、審査を行なった結果、次のように安全上支障がない旨答申した。
日本原子力研究所東海研究所原子炉施設の変更に係る
安全性について(軽水臨界実験装置の燃料要素の追加)(答申)
(昭和41年7月22日付)
日本原子力研究所東海研究所原子炉施設の変更(軽水臨界実験装置の燃料要素の追加)に係る安全性に関し、同研究所が提出した安全審査のための書類(昭和41年6月13日付41原研05第8号)に基づき審査した結果、本変更は次のとおり安全上支障がないものと認める。
1 変更事項
燃料要素としてすでに承認されているもののほか、4.4%濃縮2酸化ウラン燃料要素約242本を追加使用する。
2 審査内容
本変更については、燃料要素その他の原子炉施設の構造的な変更はない。
追加使用する4.4%燃料要素は、3.2%燃料要素とともに使用して2領域炉心を構成するが、核的特性は従来の2領域炉心のものと大差はなく、核的制限は変更されない。
従って、平常時及び事故時における評価も、従来の安全審査の範囲内にあり、安全性は確保されると考える。
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