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原子炉安全専門審査会(第38回)


第 38 回

〔日 時〕昭和41年5月20日(金)14.00~16.30

〔議 題〕
 1 新委員の紹介(気象庁 川瀬委員)
 2 原研JRR-3の変更(低温化学照射装置の設置)に係る安全性について(第23部会の報告、審議)
 3 今後の審査予定について
1)日立原子炉のパルス運転
2)関電美浜炉
3)東電福島炉
 4 その他

〔議事概要〕
 1 新委員の紹介
 事務局より、気象庁の人事異動に伴う吉武委員の辞任と、後任の川瀬二郎氏(気象庁観測部長)の委員委嘱について報告があった。

 2 原研JRR-3の変更(低温化学照射装置の設置)に係る安全性について
(1)向坊第23部会長より要旨次のように報告が行なわれた。
①この装置は、前に審査を行なった極低温照射装置と似ており、とくに新たに問題になるようなものはない。

②照射試料は少量なため、反応度の影響は少ない。

③オゾンの爆発を仮定し計算を行なった結果、万一爆発があっても心配ないことがわかった。

④仮想事故の際にも公衆に影響はなく、安全性は十分確保される。
(2)部会報告書の朗読ののち審議が行なわれた結果、特に問題となる点はなく、原案どおり原子力委員長に報告することを決定した。
 3 今後の審査予定について
(1)日立炉のパルス運転計画
 事務局より、日立炉のパルス運転計画について説明があった。また、パルス炉に対する審査会の体制について討論した結果、予備的検討の部会を作り本計画の審査を開始することにし、正式な申請があったらそのまま部会とし審査を続けることとした。なお、予備部会委員には、とりあえず、吹田、都甲、弘田、川崎、牧野の各委員を指名した。

(2)関電美浜炉、東電福島炉について、事務局より、両炉の概要および計画等について説明があった。
 4 その他
 事務局より、「原子炉の設置、運転等に関する規則」の改正内容および国内原子炉の現状について説明があった。
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