原子炉安全専門審査会(第37回)
第 37 回
〔日 時〕昭和41年3月14日(月)13.30~17.30
〔議 題〕
1. 原研JRR-4の変更に係る安全性について
(第22部会より報告、審議)
2. 原電敦賀発電所原子炉の設置に係る安全性について
(第21部会より報告、審議)
3. 原研JRR-3の変更に係る安全性について
(審査付託)
4. その他
〔議事概要〕
1. 原研JRR-4の変更に係る安全性について
(1)高島第22部会長から部会としての問題点はない旨報告が行なわれた。
(2)部会報告書の朗読ののち、審議が行なわれたが、特に問題点はなく、原案どおり原子力委員会委員長に報告することを決定した。
2. 原電敦賀発電所原子炉の設置に係る安全性について
(1)内田第21部会長から要旨次の様に報告が行なわれた。
①その後部会を2回開いて検討し、報告書の修正を行なった。問題点は特にないので正式報告書を提出する。
②立石部落方向の事故時の線量について更に検討した結果、重大事故、仮想事故の場合でも原子炉立地審査指針を満足しており問題ない。
(2)部会報告書の朗読ののち、各項目に区切って検討が行なわれた。主な質疑事項は次のとおりである。
イ)敷地標高と高潮の高さの関係
ロ)原子炉保護系の作動原理
ハ)非常用電源設備の確実性
ニ)耐震設計における建築基準
ホ)気体廃棄物の放出率
ヘ)破損燃料の検出方法
ト)拡散式に用いる風速
チ)生成プルトニウム
リ)格納容器の不活性ガス充填
ヌ)低人口地帯の区分
ル)炉心スプレイ効果の考え方
(3)また、前回に研究開発や経験を待つ必要があるとしたインコアモニタ、制御棒価値ミニマイザ、長尺燃料等について、その取扱方法を検討した。その結果、これらの点は、報告書中で特に注意する必要はなく、また、実質的にも工事施行認可や検査の際に今回の審査内容を反映させることができるという結論を得た。
(4)以上の審議の結果、部会報告書の字句を若干修正し、原子力委員長に報告することを決定した。
3. 原研JRR-3の変更に係る安全性について
第23部会を作って審査を行なうことにし、部会委員に、向坊、高島、吹田の各委員を指名した。なお、部会長は向坊委員ときめられた。
4. その他
事務局から国内原子炉の現状について報告があった。
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