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原子炉安全専門審査会(第35回~第36回)


第 35 回

〔日 時〕昭和41年1月25日(火)13:30~16:30

〔議 題〕
 1. 原電敦賀発電所原子炉の安全性について(21部会から状況報告、審議)
 2. 原研JRR-4の変更(出力変更)に係る安全性について(審査付託)
 3. その他

〔議事概要〕
 1. 原電敦賀発電所原子炉の安全性について
(1)内田第21部会長から要旨次の様に審査状況の報告が行なわれた。

 現在,申請者側に出した質問事項に対する回答の検討を行なっている段階で部会としての結論はまだ出していないが、特に問題となるような重大な点はでていない。

 現在検討中のものは次の様なものである。
1)動特性の計算、限界熱流束の値、制御棒ミニマイザの役割等

2)炉内構造物の設計の信頼性、コアスプレイの効果、フィルターの効果等

3)燃料棒の信頼性の確認

4)タービン建屋の基礎、被砕帯の処理、炉内構造物の支持方法、原子炉建屋の設計震度等

5)平常時の環境の問題

6)事故想定の方法
(2)部会の報告に基づき、環境の問題等につき討議したが、さらに部会で検討することにした。

(3)次回審査会では中間報告程度のものを出したい旨同部会長から発言があった。
 2.原研JRR-4の変更(出力変更)に係る安全性について
 第22部会を設置して審査することになり、部会委員に、安藤、江藤、高島、都甲の4委員が指名された。なお、部会長は高島委員と決められた。

 3.その他
 事務局から国内炉の現状について報告があった。

第 36 回

〔日時〕昭和41年2月22日(火)14:00~17:30

〔議 題〕
 1. 原研JRR-4の変更に係る安全性について(第22部会から中間報告、審議)
 2. 原電敦賀発電所原子炉の安全性について(第21部会から中間報告、審議)
 3. その他

〔議事概要〕
 1.原研JRR-4の変更に係る安全性について
 高島第22部会長から要旨次の様に中間報告が行なわれた。
①今回提出した報告書案のように部会としては特に問題はなく安全上支障がないと認められる。

②しかし、申請書類の訂正が終わってないので、今回は結果を報告し、次回審査会に書類を整えて提出したい。
 2.原電敦賀発電所原子炉の安全性について
(1)内田第21部会長から要旨次の様に中間報告が行なわれた。
①前回審査会以後引続いて会合を開き検討を行なってきたが、部会としての審査はほぼ終了した。後は審査結果の整理と申請書類の訂正が残っている段階である。

②前回検討中の事項としてあげたものの検討は終わったが、インコアモニタ、制御棒価値ミニマイザ、長尺燃料等の具体的詳細設計については、運転開始までの研究開発や他の炉の経験を待つ必要がある。

③平常時、事故時の問題は、計算をやりなおしたが、その方法は妥当であり、安全上問題ないと思われる。
(2)報告書案の朗続の後、各項目に従って検討が行なわれた。主な検討事項は次のとおりである。
イ)制御棒価値ミニマイザ等
ロ)非常用ガス処理系
ハ)燃料取扱系
ニ)海洋投棄
ホ)機器、配管の耐震設計
ヘ)平常時の被曝線量
ト)事故の想定
チ)付近の部落(立石)の状況
リ)運転開始後の諸施設の機能検査
ヌ)燃料中のプルトニウム
(3)部会長から、次回審査会には正式部会報告書を提出する旨発言があった。
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