第7回放射能調査研究成果発表会


 第7回放射能調査研究成果発表会は、11月25日、26日の両日、関係国立試験研究機関(大学関係を除く)、関係都道府県衛生研究所等30機関の参加のもとに、科学技術庁放射線医学総合研究所講堂(千葉市)において開催された。

 発表論文は66(口頭発表51)を数え、発表内容は、従前からの環境、食品、人体等の放射能レベル調査および外部被曝線量調査ならびに放射能対策研究に加え、人工放射性核種の生物圏における移行およびその経路等、単に放射能レベルを追跡するに留らず、移行に関する環境要因の相関を究明せんとする研究論文の増加は特筆に値しよう。なかでも、牛乳におけるSr−90の分泌経路、日常食に由来するSr−90の体内蓄積量について、海洋における放射性元素の挙動について、その他新たにα核種についての調査研究結果が発表され注目をあびた。2日間の会期中、200余名の参加者があり、討論時間には活発な意見の交換が行なわれ、盛況のうちに、滞りなく発表会は終了した。なお発表論文のテーマおよび発表機関は下記の通りである。