IAEA主催放射性廃棄物処
理高級訓練セミナーの開催



 IAEAの主催による放射性廃棄物処理高級訓練セミナーがEPTA資金および原子力局予算の援助によって、昭和40年10月4日から10月15日まで東海村のホテル東海クラブを会場として開催された。
 本セミナーには、東南アジアおよび中近東の8ヵ国から11名、国内から5名、計16名の受験生が参加した。また講師としては英国原子力公社のバーンズ博士ら6名がIAEAから派遣され、わが国からは東京都立大学の左合教授ら16名が講義および実験指導にたずさわった。
 2週間にわたったこの国際セミナーは、26のセッションに分かれ、各セッションは講師による講義および参加者相互の討論によって構成された。また夕食後ホテルのロビーで映画上映、自由討論などに時間をふり当て、高級セミナーとしての効果を上げるためにいろいろと工夫がなされた。
 さらに原研東海研究所における実地訓練ならびに放医研、農技研、都立アイソトープ総合研究所など主要研究所の廃棄物処理施設の見学を行ない、講義および討論を実際上の経験によってカバーすることに努めた。
 なお、本セミナーの受講者はいずれも参加国において廃棄物処理施設の責任者もしくは将来責任者となるような高度の知識および経験を有する人を対象したものであった。受講者は次表のとおりである。

受講者一覧

 氏 名     国 籍        所 属

W.Tuang     中国     清華大学核科学研究所保健物理部長

M.Almagor    イスラエル  原子力委員会サービス部長

S.N.Kim     韓国     ソウル原子力研究所研究員

S.H.Lee      〃      ソウル原子力研究所研究員補

A.V.Albano    フィリッピン フィリッピン原子力委員会保健物理部長

S.Goksel     トルコ    原子力委員会保健物理部長

V.Mangolavivaj  タイ     原子力局電子材器部高級技師

V.Hayodom     〃      原子力局保健物理部長

R.El−Shinawy  アラブ連合  アラブ連合原子力研究所保健物理学者

R.V.Amalraj   インド    インド原子力委員会産業物理部グループリーダ

A.R.Chinoy     〃     インド原子力委員会廃棄物処理部グループリーダ

田島雄三     日本     原研保健物理安全管理部放射性汚染処理課長代理

伊藤文雄      〃     放医研技術部放射線安全課汚染処理係長

下浦一邦      〃     京都大学原子炉実験所助手

能見光彦      〃     (株)荏原製作所羽田工場主任

立石桓夫      〃     (社)放同協技術部