放射線審議会の動き



基本部会

第5回

〔日時〕昭和40年9月11日(土)13.40〜17.00

〔議題〕

1.個人の被曝線量の許容される値または限度の値を確保するための防護施設の基準を審議するに当っての基本的な考え方について

2.その他

〔議事概要〕

1.放射線関係事業所外の区域について
 放射線防護施設の能力は、放射線関係事業所外の区域について、施設の稼働時間、負荷、運転管理、事業所外の区域の状況等の要素を考慮し、更に放射線管理を十分行なって1年につき0.5レムを超えて被曝しないようにするものとしたが、施設によっては、上記の条件を充足しない場合もあるので防護施設の能力は、1週間につき10ミリレムを超えて被曝しないようにするものでなければならないという意見があった。
 検討の結果、現在、放射線施設は、原子炉施設、アイソトープ使用施設、エックス線使用施設等多岐にわたっているので、それらの施設の性格に応じた考え方の上に立って、施設の能力を週線量か年線量かに定めることとされた。

2.職業人の作業する場所について
 職業人は、個人の被曝管理が行なわれているので、施設の基準は、管理をも考え合わせて1年につき5レムを超えて被曝しないような能力とするという意見と、施設の基準としては、5レム/年を1年より短かい適当な期間に割り当てた線量で能力を表現した方が放射線管理上望ましいとし、その期間は施設の性格、管理の状況で決める必要があるという意見があった。

第6回

〔日時〕昭和40年9月24日(金)13.40〜17.30

〔議題〕

1.個人の被域線量の許容される値または限度の値を確保するための防護施設の基準を審議するに当っての基本的な考え方について

2.その他

〔議事概要〕

1.放射線関係事業所外の区域について
 放射線防護施設は、一般人の最大許容線量0.5レム/年を1年を超えない適当な期間に比例的に割当てた限度を用いて計画しなければならないとし、その期間を比較的長い期間例えば年とするか、比較的短かい期間例えば週とするかについては、施設の性格、放射線管理の態様、周辺の状況等を考慮して判断するものとされた。

2.職業人の作業する場所について
 職業人の作業する場所について、放射線防護施設は、放射線管理の状況を考え合わせて職業人が年5レムを超えて被曝しないような能力を有していなければならないとし、計画に当っては、この5レムを超えない適当な期間に比例的に割当てた限度を用いて行なわなければならないとされた。また、その期間を比較的長い期間例えば年とするか、比較的短かい期間例えば週とするかについては、施設の性格、人の被曝管理を含めた放射線管理の状況を考慮して判断するものとされた。

放射性物質航空輸送特別部会

第3回(最終回)

〔日時〕昭和40年9月27日(月)15.30〜16.30

〔議題〕

(1)「放射性物質の航空輸送基準等の諮問」について

(2)その他

〔議事概要〕

(1)運輸省告示諮問に対する各委員の意見提出がなかった旨事務局から説明があり、同告示に対して異議のないことが確認された。

(2)本部会長から放射線審議会会長あての報告案および放射線審議会会長から運輸大臣あての答申案を検討し、若干の修正を行ない、放射線審議会総会に提出する報告、および答申案を決定した。

放射性廃棄物処分打合せ会

第5回

〔日時〕昭和40年9月7日(火)14.00〜17.00

〔議題〕

1.放射性廃棄物処分に関する審議の要点について

2.再処理安全調査団の報告について

3.その他

〔議事要旨〕

1.これまでの審議事項について審議の要点を整理したが、これに関して修正する意見があり、事務局において修正案を作成することになった。

2.再処理安全調査団の報告に関して、調査団の関係委員から説明があった。

第6回

〔日時〕昭和40年9月29日(水)14.00〜17.00

〔議題〕

1.打合せ会報告書の検討について

2.その他

〔議事要旨〕

 事務局で作成した本打合せ会報告書の原案を検討し、字句等の修正を行なった。なお、本打合せ会の報告には、審議会から諮問のあった事項のみを記すが、諮問事項に関連する事項も種々検討したので、これらの点については打合せ会の審議要旨という形でまとめることとなった。