米国原子力潜水艦佐世保港
第3回寄港の際の放射能調査状況


昭和40年6月11日原子力局発表


 昭和40年5月25日午前9時佐世保港一番ブイに停泊した米国原子力潜水艦スヌーク号に関する放射能調査は、前回と同様に行なわれた。その状況は次のとおりである。

1.放射能監視艇(モニタリングボート)による測定

(1)5月25日 佐世保港内港につき、入港前の測定を行なった。海水の測定値は5.5〜7.0cpsであった。

(2)5月26日 佐世保港内港および艦の周辺につき停泊中の測定を行なった。海水の測定値は7.0〜8.0cpsであった。

(3)5月28日 艦の周辺につき停泊中の測定を行なった。海水の測定値は5.6〜6.3cpsであった。

(4)5月29日 出港直後に停泊位置周辺および内港につき出港後の測定を行なった。海水の測定値は5.2〜6.2cpsであった。

2.モニタリングポストによる測定(海水)

(1)5月24日9時から5月25日9時(入港前)まで15,750cpm〜12,900cpm

(注)この間、平常値より高い値が観測されたのは中共の核実験の影響と考えられる。なお、5月20日には48,000cpmを観測した。

(2)5月28日以降、5月29日13時(出港前)まで1,620cpm〜2,000cpm

(3)5月29日13時以降、同日17時まで1,650cpm〜1,900cpm

3.以上の結果からみれば、今回の米国原子力潜水艦スヌーク号寄港時および出港直後において、環境放射能には入港前に比べ変化は認められなかった。