第6回放射能調査研究成果発表会


 第6回放射能調査研究発表会は、11月27日、28日の両日、国立試験研究機関、都道府県衛生研究所等29機関の参加の下に放射線医学総合研究所講堂において開催された。
 発表論文は67(口答発表49)を数え、内容は従前と同様、環境、食品、人体等の放射能レベル調査、被曝線量に関する調査研究および放射能対策に関する研究等である。
 今回特に新規なものとしては、環境の放射能レベル調査では、中共の核爆発実験に関しての調査の詳細、人体の放射能レベル調査では血液中の放射能濃度と体内負荷量の関係、被曝線量に関する調査研究では治療用放射線による遺伝有意線量および診断用X線撮影による骨髄線量についての推定値、放射能対策に関する研究では牛乳中の放射能除去に関し、除染乳についての各種試験結果、除染コスト等が報告され、それぞれ注目を浴びた。
 会場は2日間にわたり200名以上の入場者があり、各ブロック別論文発表の間の15分の討論時間には活発なる意見の交換がおこなわれ、盛況のうちに発表会を終了した。
 なお発表論文のテーマおよび研究機関は下記のとおりである。