中共核実験に伴う放射能調査結果


 昭和39年10月16日に中共が行なった核実験によりわが国においても、10月18日頃から放射性降下物が増加したが10月26、27日頃にはほぼ中共の核実験以前の状態に戻った。降下の状況は地上における雨水、ちり等のフォールアウト中の放射能測定値は第1表、高空における浮遊塵中の放射能測定値は第2表に示すとおりであり、放射能対策本部の作成した暫定指標である1ヵ月1k㎡当り第一段階2,500mc、第二段階25,000mcに比較しても特に対策を必要とする程のものではなかった。

第1表 中共核爆発実験に伴う雨水、ちりの放射能測定結果
第2表 中共核爆発実験に伴う高空浮遊塵の放射能測定結果