原子力局


昭和39年度放射能測定調査委託決定

委託費総額15,833千円

　昭和39年度放射能測定調査委託費による放射能測定調査の委託は「昭和39年度放射能測定調査委託費および放射能調査対策研究委託費の交付事務処理要領」の例に準じて、佐世保市、横須賀市費および社団法人分析化学研究所に対して行なった。
　本調査は、原子力潜水艦の寄港に伴う佐世保および横須賀港湾周辺における環境放射能水準を監視するために、モニタリングポストおよびモニタリングポイントを設置して空間線量および海水中γ線量を測定することとし、また両港湾周辺において採取された海水、海底土の海産生物の試料について核種分析を行なうこととした。
　なお、委託費の交付の内訳は次表のとおりである。

昭和39年度放射能測定調査委託費交付一覧表

調査の内容

（佐世保市、横須賀市関係）

1.モニタリングポストによる測定
（イ）原子力潜水艦停泊予想場所周辺の陸上にモニタリングポストをそれぞれ1ヵ所設置する。
（ロ）モニタリングポストによる空間線量、海水中γ線量を測定する。
（ハ）モニタリングポストのアナウンシェーターの指示があった場合は海水、海底土を採取し当該試料を社団法人分析化学研究所へ送付する。

2.モニタリングポイントによる測定
（イ）原子力潜水艦停泊予想場所周辺および予想航路周辺の陸上にモニタリングポイント（佐世保10ヵ所、横須賀6ヵ所）を設置する。
（ロ）モニタリングポイント内のフィルムバッチおよびガラス線量計を毎日1回交換し、その測定結果を記録する。

（社団法人分析化学研究所関係）
海水、海底土、海産生物等の放射能レベルを核種別に把握するため関係各省が佐世保、横須賀両港において採取したSr−90、Cs−137およびその他重要核種の分析を行なう。