昭和40年度原子力予算の追加要求


 原子力委員会は、原子力潜水艦の寄港に伴う40年度における放射能調査に必要な経費を昭和40年度原子力予算として追加要求(原子力局および各省庁からの要求総額は30,443千円)することとし、その調整について慎重に検討を重ねていたが、11月11日以下のように調整額を決定した。

 昭和40年度原子力関係追加予算(原子力潜水艦の寄港に伴う放射能調査に必要な経費)の見積方針

 合衆国原子力潜水艦の寄港に伴う放射能調査については、39年8月26日、原子力委員会が決定した「合衆国原子力潜水艦の寄港問題について」の見解において示された環境の安全を確認するため、前年度に行なわれた調査に引き続き、40年度においては、事故調査を対象として、横須賀および佐世保の両港および近海における空間、海水、海洋生物等の放射能調査を実施するものとする。
 同調査に必要な経費の見積りにあたっては、政府が上述の見解に示された環境の安全を確認するための措置を十分に実施できるよう、また、前年度に実施した調査と十分に関連をもつよう配慮した。
 同調査は、政府が同潜水艦の寄港を認める場合に政府がとるべき措置として委員会が要請した経緯にかんがみ、この経費の確保を強く要望する。(必要経費約3千万円)

昭和40年度原子力潜水艦寄港に伴う放射能調査概算要求(追加)一覧表