放射能対策本部の動き


 (1)最近における環境および食品等の放射能汚染について

 雨水および浮遊塵の全放射能は、昭和38年後半以降はほぼ横這い状況であり、かなり低い値を示している。ストロンチウム-90の降下積算量については、昨年12月には54.0mc/km2に達し、昭和38年の
 年間の降下量は19.1mc/km2となり過去における最高値を示したが、月間降下量については昨年6月以降次第に減少し、昨年末には1mc/km2をはるかに下回る値となっている。今後の降下量の見通しとしては、月間降下量は季節的に増減を示すが、年間降下量は次第に減少し、昭和39年には前年の約2分の1程度が降下するものと推定される。
 放射性降下物のよる空間線量10月以降はほぼ横這いの状況であり、1ヵ月間の総線量は約0.4ミリレントンゲン程度の低い値となっている。
 各種食品および食料水中のストロンチウム-90濃度は、ストロンチンム-90の降下ならびに蓄積の状況等に関連してそれぞれ変化していると考えられるが、一般的にはまだ減少の傾向を示していないので、今後とも汚染の推移を監視する必要があると考える。

(2)放射能対策日誌

  7月20日(月)

  第36回放射能対策本部幹事会

  環境および食品等の放射能汚染について(本部発表第21号)を検討、同時に発表。