IAEAの第1回視察の実施

5月8日から16日まで


 日米保障措置移管協定(昨年11月1日から発効)に基づくIAEAによる第1回通常視察は、そのため来日したD.ポホビッチ(ユーゴースラビア)、C.ビュッフェラー(アルゼンチン)およびR.ショルドブランド(スウェーデン)の3名の視察員により、去る5月8日から16日まで行なわれた。なお、視察に際しては、原子力局の担当官が視察員に随行した。
 原子炉に対する視察としては、日本原子力研究所のJPDRおよびJRR−2について、運転記録およびこれに関連する諸記録の監査、原子炉本体およびその計測機器の検査、生成されたプルトニウムの計算式のチェック等が約2日間にわたって行なわれた。
 物質に対する視察としては、日本原子力研究所の臨界実験装置、近畿大学研究炉、日立臨界実験装置および日本原子力事業の臨界実験装置に使用される燃料を対象とし、計量記録およびこれに関連する諸記録の監査、装荷中ないし貯蔵中の燃料の数量の確認等が、1つの物件について約半日を要して行なわれた。