原子力局

高崎研究所の開所


昭和39年3月30日


  日本原子力研究所高崎研究所においては昭和38年3月に起工したコバルト−60中間規模試験室および1号加速器中間規模試験室の完成を機に、昭和39年3月30日開所式が挙行された。
 開所式は、関係各界の名士約600名の臨席のもとに、コバルト−60中間規模試験室に特設された式場において、11時10分に開始され、日本原子力研究所の菊池理事長の挨拶、宗像理事の経過報告のあと佐藤科学技術庁長官・原子力委員会委員長等の来賓祝辞があり、清水建設(株)等建設功労者の表彰が行なわれて、盛会裡に終了した。
 式後高崎研究所の施設は一般の見学のために公開され、約1,000名の一般市民が見学した。
 開所式に引きつづき群馬音楽センターにおいて祝賀パーティーが行なわれるとともに、記念行事として宗像理事および大屋日本原子力産業会議副会長の講演、映画「日本の原子力」の上映等が一般にも公開して行なわれた。

(参考)
 高崎研究所(所在地、群馬県群馬郡群南村綿貫)は放射線化学の中間規模試験、放射線工学および線源の開発を行なうとともに、大施設で行なうに適当な基礎研究を行なうために、昭和37年度に日本原子力研究所に敷地約8万4千坪をもって設置されることとなったものである。