放射能対策本部の動き

本部発表第19号


(1)最近における環境および食品等の放射能汚染
 すでに予想されていた通り、本年春におけるストロンチウム−90の降下量はかなりの増加を示した。
 本年に入ってから7月末までの東京におけるストロンチウム−90の降下量は13.7mc/km2であって、昨年の同期間の値5.7mc/km2に比べると2倍強に達する値である。また本年における月間降下量の最大値は6月の4.59mc/km2で、従来観測されたどの億よりも高い値を示した。
 この結果、7月末の東京におけるストロンチウム−90降下積算量は48.6mc/km2に達した。
 今後のストロンチウム−90降下の見通しとしては次第に降下量は減少して行くと予想され、本年末における東京の総降下積算量は50mc/km2を多少上まわる程度になると推定される。
 ストロンチウム−90降下量の増加に伴って、牛乳に含まれるストロンチウム−90については昨年同時期に比し、増加をしているが、野菜については同程度となっている。これらは今後の降下量の変化にともなって変化するものと思われるので、ストロンチウム−90降下量およびそれによる汚染の推移を今後とも十分に監視することとする。

(2)放射能対策日誌

10月25日(金)第35回放射能対策本部幹事会

「環境および食品等の放射能汚染について」(本部発表第19号)を検討し、同時に発表。