IAEAの第7回総会は、昭和38年9月24日から10月2日までウィーンにおいて開催された。その審議の状況は、概要次のとおりである。
1.役員の選挙
役員として次の各氏が選出された。
議長 Mr.Perera(セイロン代表)
計画、技術および予算委員会委員長 Mr.Nakicenovic(ユーゴー代表)
行政、法律委員会委員長 Mr.Franco−Netto(ブラジル代表)
なお、日本代表在オーストリア内田大使は、副議長の1人に選出された。
2.新規加盟国の承認
新規加盟国として、アイボリー・コースト、ナイジェリア、ガボン、カメルーンおよびアルジェリアが承認された。
3.新理事国の選挙
今次総会において、新理事国としてウルグアイ、モロッコ、コンゴ、ルーマニア、アフガニスタン、中国およびスイスが選出された。その結果、新理事会は、別表のごとき構成となった。
4.1964年度事業計画および予算
総額9,812,000米ドルから成る1964年度事業計画および予算案は、経営予算については、賛成54、反対9、棄権1により、他については、満場一致により採択された。
5.1964年度の加盟国分担、賦課率の決定
加盟国分担金総額7,220,000米ドルのうちわが国の分担賦課率は、2.09%(150,898)米ドルと決定した。
6.1964年度事業予算に対する任意拠出金の誓約
1964年度事業予算に対する任意拠出金の目標総額は、2,000,000米ドルであるが、わが国は、30,000米ドルの拠出を誓約した。
7.保障措置制度の拡大
17ヵ国共同決議案(米英ほか15ヵ国、わが国は加わっていない。)にインドの修正案を加味した修正案が、賛成57、反対4、棄権6により採択された。
8.機関の事業財源
機関の事業財源改善のための憲章第14条B.1の改正および財政規則の一部の改訂に関する理事会勧告についてはふれず、本問題について更に検討し、第8回総会に適当な提案を行なうよう理事会に要請する趣旨の米国案が採択された。
〔別表〕