「原子力船運行者の責任に関する条約」の
常設委員会の開催



 「原子力船運航者の責任に関する条約」は昭和37年5月25日にブラッセルにおいて採択されたが、原子力損害賠償のための国際的保証基金の設立、政府間機関により運航される原子力船に対する同条約適用に関する問題および国際的裁判管轄権を行使する機関の問題については十分に検討を加える時間的余裕がなかったので未解決のまま残された。このため採択会議は、同日これらの問題について検討を加えるための常設委員会を設置すべき旨の決議を行なった。
 これに基づき、上記常設委員会がきたる10月24日から11月2日までモナコにおいて開催されることになったが、これに先立ち、国際海事法会議議長 Albert Lilar 氏からこれらの問題についてわが国の意見を求められている。
 そこで、10月8日(火)に原子力災害補償専門部会を開催し、これらの問題について検討を行なう予定である。