原子力委員会参与会の議事概要



第4回

〔日時〕昭和38年5月9日(木)14.00〜16.00

〔場所〕赤坂プリンスホテル

〔出席者〕(原子力委員会)石川、駒形各委員

(参与)
稲生、岡野、菊池(代)、倉田(代)、嵯峨根、瀬藤、高橋、塚本、成富、正井、三島、安川、山県、吉沢、和田各参与(関係者)大蔵省、文部省、通商産業省、日本原子力研究所、日本原子力産業会議、日本原子力発電(株)

(事務局)
島村局長、江上次長、村田次長、政策課長、調査課長、国際協力課長、研究振興課長、核燃料課長、アイソトープ課長、原子炉規制課長、原子力開発機関監理官、その他担当官

〔配布資料〕

(1)日米研究協力専門家会議の開催について

(2)プルトニウム専門部会の設置について

(3)RI工業利用実態調査報告書

(4)スレッシャー号の遭難に関する情報について

(5)原子力潜水艦寄港問題関係要望書

(6)原子力委員会専門部会等の審議状況

〔議事概要〕

(1)日米研究協力専門家会議の開催について
 事務局から配布資料(1)を朗読、来る5月13日から2週間にわたって東海村で開催される専門家会議の内容について要旨説明があった。

(2)プルトニウム専門部会の設置について
 事務局から配布資料(2)を朗読、プルトニム専門部会を設置することに至った経緯の説明があり、部会の構成については近く決定する旨の報告があった。

(3)RI工業利用実態調査報告書
 事務局から配布資料(3)に基づいて、RI工業利用の調査の目的、時点、依頼方法、調査結果等について概略説明があり、協力をいただいた関係者に対し感謝する旨の報告があった。

(4)スレッシャー号の遭難に関する情報について
 事務局から配布資料(4)に基づいて、原子力潜水艦スレッシャー号の行方不明事故、スレッシャー号の沈没原因、スレッシャー号沈没による放射能汚染の可能性等について説明があった。

(5)原子力潜水艦寄港問題関係要望書等
 事務局から配布資料(5)に基づいて、原子力潜水艦の寄港問題が起こってからの日本学術会議の勧告、原子力関係科学者の声明等一連の経緯の説明があった。

(6)原子力デー実施行事について
 去る4月18日に実施された原子力デーについては、関係諸機関の協力を得て成功裡に行事を行なうことができたことを関係者に対し感謝する旨、事務局から報告があった。

(7)原子力委員会専門部会等の審議状況について
 事務局から配布資料(6)に基づいて、説明があった。

 この後、事務局から日本原子力船開発事業団法案、原子力潜水艦寄港問題等、当面問題になっている点についての経緯、進捗状況、今後の進め方等について説明があり、質疑応答があった。