法令 「放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律」及びその関係法令につき回答せよ。 第1問 次の左に掲げる問について、右に掲げる解答中から正しいもの1つを選べ。 解答例:(7)ヌ(8)ル
第2問 次の文章中の の部分に入る適当な語句又は数字を番号とともに記せ。 解答例:16.許容被曝線量 (1)外部放射線の放射線量が、1. につき2. をこえるおそれのある場所は、管理区域とする。 (2)最大許容被曝線量とは、放射線作業従事者について科学技術庁長官が定める一定期間内における許容被曝線量をいい3. につき4. である。 (ただし、皮ふ、手、前ぱく、足又は足関節のみに対する被曝は除くものとする。) (3)管理区域随時立入者に係る許容被曝線量は、5. につき6. である。(ただし、皮ふのみに対する被曝は除くものとする。) (4)放射線防護のためのしゃへいは、工場又は事業所の境界及び工場又は事業所内の人が居住する区域において、放射線の線量を7. につき8. 以下とする能力を有するものとすること。 (5)使用者は、9. 又は10. に放射性同位元素又は放射性同位元素によって汚染された物の取扱いをさせてはならない。 (6)放射性同位元素を運擬する場合(船舶、航空機、鉄道、軌道、索道、無軌条電車、自動車及び軽車両によるものを除く)においては、容器(容器をこん包する場合には、そのこん包)の表面において11. 、表面から1メートルの距離において12 の放射線量をこえないようにすること。ただし、郵送する場合には13. の放射線量をこえないようにすること。 (7)放射性同位元素の保管は、容器に入れ、かつ貯蔵室又は14. において行なうこと。ただし、密封された放射性同位元素を15. の構造の容器に入れて保管する場合には、貯蔵施設において行なうこと。 第3問 下記の各項について使用者が、科学技術庁長官の許可を受けること又は科学技術庁長官に届け出ることを必要とする場合には、それぞれ「許可」、「変更許可」又は「届出」、「変更届出」の語句を、許可又は届出を必要としない場合には、「不必要」の語句を番号とともに記せ。 解答例:(11)許可(14)変更許可 (1)密封されたコバルト60 50ミリキュリー1個を使用している者が、さらに密封されたラジウム226 10ミリキュリーの針6本を追加して使用しようとする場合。 (2)密封されたコバルト60 50ミリキュリー1個を使用している者が、その使用室のしゃへい壁を改造する場合。(ただし、使用室内で貯蔵は行なわない。) (3)許可を受けて使用している密封されたコバルト60 6キュリー2個を非破壊検査のため一時的に使用の場所を変更しようとする場合。 (4)密封されたラジウム226 30ミリキュリー1個を使用している者が、貯蔵施設を改造しようとする場合。 (5)密封されたコバルト60 500ミリキュリー1個を使用している者が、使用の目的及び方法を変更しようとする場合。 (6)密封された1個100マイクロキュリーのアルファ線源3個を使用しようとする場合。 (7)放射性同位元素又は放射線発生装置のすべての使用を廃止した場合。 (8)放射線取扱主任者が、旅行のため2週間職務を行なうことができないので、他の有資格者の中から放射線取扱主任者の代理者を選任した場合。 (9)放射線取扱主任者を解任した場合。 (10)放射線障害予防規定を変更した場合。 問4問 25才の、ある放射線作業従事者が、放射線施設の事故によって被曝した結果、集積線量が45レムに達した。この場合に、 (1)この者は、法令に定める最大許容集積線量をどれだけ超過して被曝していることになるか。 (2)また、この者が今後も継続して放射線作業に従事する場合、この超過した集積線量を事故発生後何年間のうちに消化するようにしたらよいか。 管理技術(1) 第1問 次のA群及びB群の語の中から、それぞれ最も関連の深い語を1つずつ選んで1対とし、合計5組の対をつくれ。 解答例:
A群表面汚染 中性子線 β線 しゃへい 体内被曝 α線 生物効果線量(RBEdose) 線量率 一次放射線 B群 μc/cm3 後方散乱 cpm dpm mr/h BF3計数管 再生率(build−up factor)制動放射スミヤ法(smear testing metbod) 第2問 次の文章中の の部分に入る適当な語句又は数字を番号とともに記せ。 解答例:15.電気量 16. 0.001293g lrという放射線量は、標準状態にある乾燥空気1cm3(0.001293g)中につくられるイオン対が、l e.s.u.の電気量を生ずるような量である。1個の電子の電荷は、4.80×10−10e.s.u.であるから、le.s.u.の電気量を生ずるためには、1. 個のイオン対が必要である。1個のイオン対をつくるために、平均34.0eVのエネルギーが必要であるから、2. eV、すなわち1.60×10−12erg×2 =3. ergのエネルギーが、0.001293gの空気に吸収されるような放射線量が1rである。したがって、空気1gには4. ergのエネルギーが吸収されることになる。 空気以外の物質では、吸収されるエネルギーは異なった値となる。このため、1gの物質に5. ergのエネルギーが吸収されるような放射線量を1radと定めることにした。 放射線量の単位radは6. 7. という2つの特徴のある物理的な単位である。 radで測って同じ放射線の量でも、同じ組織に対する生物学的効果は、8. の種類によって異なる。このため、9. KeVのX線の与える生物学的効果を基準として、生物学的効果係数RBEを10. と定義した。RBEの値は、8 の種類によって変わるほか、生物学的効果の種類や程度、器官や組織の性質によっても変わる。このため、生物学的な効果の基準として、11. という単位が考えられ、12. で定義される。RBEの値は、X線、β線、γ線及び電子線では、およそ13. であるが、α線では、およそ14. 程度の値である。 第3問 137Cs822mcを塩化セシウム(CsCl)として成型したとき、その質量は、3.45gとなった。この線源のセシウム(Cs)1gあたりの放射能は何mcか。塩素の原子量は35.5とする。 第4問 密封線源として、β線及びγ線を取り扱う場合、身体のどの部位(臓器、組織)に職業的慢性障害が起りうるか、次の項目について答えよ。 (1)β線、γ線のどちらの場合にも起りうる障害2つ。 管理技術(2) 第1問 次の文章中の の部分に入る適当な数字を、下の数字から選び番号順に記せ。 解答例:(6)10−6 (1)1μcは、毎秒壊変率 に相当する。 3.7×104 3.7×107 3.7×1010 2.22×106 (2)自己消滅型G−M計数管の不感時間は、およそ μsecである。 0.1 1 10 100 1000 (3)通常のG−M計数管は、入射したγ線に対して %ぐらいの計数効率をもつ。 0.01 0.1 1 10 100 (4)フィルムバッジで測ることのできる線量の最低値は、通常 mrぐらいである。 0.01 0.1 1 10 100 (5)しゃへいされていない3 mc の137Cs 線源から1m離れた場所の線量率は、およそ mr/hである。 0.1 15 10 20 第2問(1)1c程度の60Co密封線源を、ラジオグラフィー用に使用している施設がある。作業中に線源が支持棒やケーブルなどから脱落し、格納できなくなるような事故を想定して、その処置のために、どのような道具を平素から用意しておいたらよいか。その例を5つあげよ。 (2)次の問に答えよ。 イ.β崩壊の3つ型の名称をあげよ。 ロ.線(型)吸収係数と質量吸収係数の単位を記せ。 第3問次の文章中の の部分に入る適当な語句又は数字を番号とともに記せ。 解答例:14. 原子炉 15. 1500℃ ある原子と1. が同じで、質量数が異なる原子があるとき、これはアイソトープであるという。これらは、たがいに2 が同じで、物理的性質が少し異なっている。 さらに、放射線源としてすぐれている点は、コバルトは9. があり、電磁石により遠隔操作のできることである。コバルトの融点は、約1500℃ぐらいで高いが、線源が10. のカプセルに入っている場合、火災の際600℃以上になるとカプセルは破損する危険がある。 1キュリーの線源から1メートルの距離における線量率を11. といい、コバルト60では12. レントゲン/時である。この値と線源からの距離がわかれば、13. によって各場所における線量率は容易に求められる。 第4問事故により一度に60Coのγ線250レムを全身に被曝したと仮定し、次に答えよ。 解答例:(4)下痢。発熱 (1)次の人体細胞中、最も障害を受けやすいもの2つを選び出せ。 (2)次の急性障害(acute effects)中、最も起りやすいもの2つを選び出せ。 (3)次の晩発性障害(late effects)中、最も起こる可能性の多いもの2つを選び出せ。
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