放射能対策本部の動き


最近の放射能の状況

 食品の汚染状況については、野菜中のストロンチウム−90は、昨年10月に比べほぼ横ばいの状況であり、牛乳中のストロンチウム−90は10月に比べやや高い値を示している。

 一方、環境における汚染については裏日本の一部の地方では、本年1月に入り雨雪中の放射能がかなり増加し、米子地方においては1月15日現在におし、て過去1ヵ月間(累計)の放射能は2500mc/km2をわずかに越えた。これは昨年暮の一連の核実験によるものと思われる。この値は放射能対策の指標の第一段階(2500mc/km2)に達したものであって、この指標によれば、この状態では「調査を強化し、その推移を見守るとともに、常時天水を飲用している家庭は、天水濾過器を使用することが望ましい」とされている。すでに対策本部は、昨年天水飲用家庭に対して天水炉過器を配布するに必要な措置をとり、かつさらに放射能汚染の調査を強化し、汚染の推移を見守る等の必要な措置をとっている。

 なお、今後放射能が著しく増加するとは考えられないが、万一必要な場合はただちに注意を考える等、適切な措置を行なう所存であるから、このような地方の住民も現状においては心配する必要はないものと考える。

放射能対策日誌

1月29日(火)第31回放射能対策本部幹事会

 「放射性降下物および食品中の放射能について」(本部発表第15号)等を検討し、同時に本部発表第15号を発表。