放射能対策本部の動き

最近の放射能の状況

 環境の汚染の状況については、地表付近の雨水およびちりは8月および9月とほぼ同程度の汚染を示し、雨水の全放射能月間降下量は103および81mc/km2となっているが、高空のちりについては8月に比較して、9月の汚染はやや高まっている。

 食品の汚染状況については、野菜中のストロンチウム−90は本年春以降引き続いて少しずつ増加しているが、牛乳中のストロンチウム−90は7月を境にして、8月および9月はやや減少し、各々8.6および10.5μμc/l となっている。

 また、10月における牛乳中のヨウ素−131の値は9月の値93μμc/l比較して83μμc/lとやや低い値を示している。

 なお、食品中に含まれるヨウ素−131に関する放射能対策本部の考え方は先月号に記載した“放射性ヨウ素に関する知識の普及について”に示すとおりで、さらに太平洋における米国の核実験は11月4日に終了しソ連についても近く核実験が終了する見込みである。

放射能対策日誌

11月12日(月)

 第29回放射能対策本部幹事会

 環境境および食品等の放射能汚染について(本部発表第13号)を検討し、同時に本部発表第13号および食品中に含まれる放射性ヨウ素に関する知識の普及についてを発表。