原子力関係の人材養成について

1.(1)日本原子力研究所は、原子力関係科学技術者の養成訓練に努力を注いできた。すなわち、原子炉関係については原研原子炉研修所、アイソトープ関係については原研アイソトープ研修所において関係科学技術者の養成訓練を行なっている。また原研では常時外来研究員を受け入れており、研究者のレベル向上を図っている。

(2)原研以外では、放射線防護および放射線医学利用関係のための放射線医学総合研究所養成訓練部がある。また、海外留学生の派遣により、高度の知識、技能の向上を図っている。なお、大学に設けられた原子力関係講座の数も次第に増加している。以上の他、原子力作業員の養成を目的とした茨城総合職業訓練所原子力工業科がある。また、漸次稼動を始めた民間企業所有の研究用原子炉により、これら企業内における独自の技術者養成訓練も逐次軌道にのっている。

(3)以上、総合的にみて原子力関係の人材養成は、別添資料Iに示すとおり所期の成果をあげてきたと思われるが、さらに一層の改善強化を図りたい当面、とくにその必要性が大きいアイソトープ関係技術者の養成訓練機関については、早急に充実することとしたい。

2.日本原子力研究所技術職員の養成訓練については別添資料IIにも示すとおり、従来とも努力を払ってきているが、今後とも原子炉研修所、アイソトープ研修所における研究職員の研修を一層押し進めるとともに、とくに原子炉運転技術者等のための専門技術訓練については、特別の研修制度を設けることとしたい。

○別添資料I、II(省略)