IAEAシンポジウム明年東京で開催

 IAEAでは明年3月5日から9日まで東京において「水理学におけるラジオアイソトープの利用に関するシンポジウム」(Symposium on the Application of Radioisotopes in Hydrology)を開催することになり、各加盟国に論文の提出、会議への参加が求められている。このシンポジウムでは、水理学上の諸問題に従事している水理学者と放射化学者が相互の研究問題について知り合った上で、水資源を合理的に探究開発するための補助的手段としてのラジオアイソトープの利用の可能性について討論される。また本シンポジウムはラジオアイソトープの利用に重点がおかれているけれども、この問題と関係のある方法論的な他の問題もとりあげられる。二三の安定同位元素も今まで水理学の研究に使用されたが、このような問題も関心がもたれている。

 本シンポジウムの討論内容は次のごとく分類されている。

I.地表水への利用

 (1)河川の流出量の測定

 (2)河川および湖水における混合過程

 (3)沈泥および河床荷重の流移

II.地下水への利用

 (1)地下水の流速および流れ方向

 (2)地下水の成層

 (3)地下水の年齢および再充てん率

III.各種の利用

 (1)自然水の起源

 (2)水中のこん跡量元素の放射化分析