放射能対策本部

  放射能日誌

7月6日(金) 第6回放射能対策本部長顧問会議、昭和38年度放射能対策に関する調査研究の方針について検討。
7月9日(月) 調査船照洋丸調査団員歓送会、敦賀調査団長外4名(1名欠)高橋照洋丸船長外4名、ならびに三木放射能対策本部長外関係者多数出席。
7月24日(火) 第23回放射能対策本部幹事会、放射能に関するデータ等の発表方式の変更、照洋丸による調査結果の発表要領、照洋丸による電報様式ならびに測定要領等を検討。同時に照洋丸の発表要領、測定要領を公表。
7月27日(金) 調査船照洋丸出港(東京竹芝桟橋)壮行会(午前10時)・・・(壮行の辞)伊東水産庁長官、(祝辞)鈴江事務次官(放射能対策本部副本部長)、駒形原子力委員会委員、(答辞)敦賀調査団長、高橋照洋丸船長
(午前11時)家族ならびに関係者に見送られて55日間の航海に出港。


  調査団員名簿
  氏 名   所 属   調査分担
団長  敦賀 花人  (水)内海区水研  一般、生物
顧問  岡野 真治  理化学研究所  一般、エレクトロニックス
団員  塩崎  愈  (海保)水路部  海洋観測、海水
 〃  鈴木  譲  (科)放医研  空間線量、雨水、ちり
 〃  小笹 悦二  (水)西海区水研  生物、海水、プランクトン
船医  尾立新一郎  (科)放医研

 照洋丸船員
   船長 高橋利治 外38名

南方海域の放射能レベル

 本表中、船の位置は正午の天測による値である。放射能の測定は上表のものの他、GMサーベイメーターフィルムバッジ、ガラス線量計を用いて行なっている。その他ガムドペーパーによる空中塵採取ならびに雨水、海水のサンプル採取を行なっている。

 注1 シンチレーションサーベイメーター(東芝製SCS53101B型)にて測定した値、1mr/h=10,000cpmに目盛られている。バックグラウンドに関する数値が不明のため、補正を行なわない数値を出してある。

 注2 折紙式ダストサンプラーにより採取した空中塵(約120m3)を2方ガスフローカウンター(TEN PR 110型4πカウンターを用い、集塵した折紙を焼かずにステンレス試料皿に入れて2方型として使用)により測定した値(Oガス使用)でα+βの計数効率を50%と仮定した。

(広洋丸の調査目的は、照洋丸の予備調査的なものであり、上記の値は、照洋丸による調査によって補正して最終値を得る予定である。)