このたび、国際原子力機関の技術援助により、Dr．R．S．Paul および P．Harteck 両博士が来日した。

　Dr．R．S．Paul は６月22日来日、約４週間滞在するが、この間、同博士は日本原子力研究所、原子燃料公社において核燃料の検査、特に非破壊検査について技術指導を行なうほか、関連分野の関係者との懇談講演等を行なう。また、Dr．Harteck は７月１日来日、約３週間滞在し、放射線化学について、日本原子力研究所のほか関連分野の関係者と懇談、指導等を行なう。

　なお上記両博士の略歴は次のとおりである。

〔Dr．Ronald S．Paul〕

　ミシガン大学卒業、1951年ワシントン大学で D．Sc．を修得。

1951〜56年　ジェネラル・エレクトリック社のAtomic Product Operation のマネジャー

1959年以降　同社の核工学部門の顧問、かたわらAECハンフォード研究所非破壊試験、原子炉物理計測部門を担当中。

〔Dr．Paul Harteck〕

1902年生れ、ウィーンおよびベルリン大学で教育を受け、ベルリン大学でPh．D．を修得。

1934〜51年　ハンブルグ大学物理化学担当教授、その後Rensselear Polytechnic Inst．物理化学のResearch Prof．をへて現在米国AEC技術担当官。