近畿大学原子炉の臨界

 近畿大学原子炉の臨界を11月9日から実施したが、その状況は次の通りである。

 1.原子炉の概要

  型式:90%濃縮ウラン(板状燃料要素)軽水減速、教育研究炉(UTR型)
  出力:0.1W
  設置場所:大阪市布施市近畿大学構内
  製作者:米国スタンダード社

2.検査状況

(1)安全系試験11月8日実施

  原子炉の緊急停止装置、警報装置など何れも申請書等に記載した条件で作動した。

(2)臨界試験

  下記のように燃料を装荷し、11月11日午後8時53分U−235約3.048kgで臨界に到達し、わが国民間第1号原子炉として運転を開始した。

  11月9日
午後4時〜5時   第1回挿入
  11月10日  〃 0時〜4時半   第2回〜5回挿入
  11月11日  〃 0時〜9時   第6回〜12回挿入

                      (臨界到達)