村地教授逝去

 立教大学教授村地孝一博士は去る10月13日逝去された。

 博士は戦前財団法人理化学研究所所員としてサイクロトロンによる放射線生物学の研究を始め、戦後立教大学、東京大学医学部、株式会社科学研究所等において研究の推進と後進の指導に当たり、さらに原子力委員会専門委員及び放射線審議会委員として原子力平和利用の推進に、放射線生物学特に放射線の遺伝に対する影響の専門家として、公衆の福祉の立場から活躍された。特に放射線障害防止法の制定(昭和32年)および全面改正(昭和35年)に際しての活躍および昭和32年の国際連合放射能影響科学委員会第3回会議における日本政府代表顧問としての活躍はなお記憶に新いところである。