日立研究炉用濃縮ウランの引き取りについて

 日立製作所中央研究所王禅寺分室に設置する軽水減速冷却型研究用原子炉に使用する濃縮ウランは、8月8日(米国時間)にサンフランシスコ国際空港で日本政府に引渡され、11日、日立製作所(日立工場)に搬入された。

 これは、米国United Nuclear社で酸化ウラン粉末への加工をしたもので、二酸化ウラン粉末からペレット状燃料要素への加工は日立製作所において行なわれる。また本件は、民間原子炉設置者が自らの責任で加工し輸送した最初のケースである。なお、ウランの量は47.211g、ウラン235の量4,740g、濃縮度は10.04%である。