IAEAの6月理事会

 IAEA(国際原子力機関)の6月理事会は6月19日からウイーンで開催された。理事会はまず9月の総会へ提出する1962年度の機関の事業計画と予算を検討した結果、来年度の予算原案は経常予算(Regular Budget)が617万ドル、事業予算(Operational Budget)が206万ドルと決定された。

 また今年の秋に任期の切れる現事務局長スターリング・コールの後任としてシグヴァード・エクルンド(Dr.Sigvard Erlundスエーデン)を指名した。この指名は総会の承認を得て発効する。

 最後に理事会で選出する理事国13ヵ国の改選が行なわれたが、ベルギーに替ってポルトガルが、フィンランドに替ってスエーデンが、ポーランドに替ってチェコスロバキアが選出されたほかは他の理事国はいずれも再選された。日本も極東における地域的先進国として再選されている。なお6月の理事会で討議される予定であった国際理論物理学センターの設立問題は今回は議題からはずされ、次回に持ちこされることとなった。