○技術の種類
イオン交換装置の製造技術およびイオン交換技術
○技術の概要
(i)脱アルカリ硬水軟化装置および脱塩水製造装置
(ii)純水製造装置
一般方式ではイオン交換樹脂は塔内で再生するが、本装置は塔外再生なので摩耗あるいは破壊された樹脂は除かれ、常に均一状態を保ちうる。そのため同一条件下においては一般方式の数倍の通水能力を有するので基数が少なくてすみ設置面積、遮蔽構造物も少なくてすむ。またスペアを入れ替えるだけでよいので、再生のために要する時間(約4時間)の節約ができ、かつ再生剤が復水管に混入し原子炉に入るようなことはない。ドレスデン炉には本技術による沸騰水型原子炉凝縮水脱塩装置を使用している。
(iii)C.S.T.交換装置
C.S.T.交換装置は loading cycle およびelu−tion cycle からなり、loading cycle において、目的イオンを交換し、elution cycle において脱イオンおよび樹脂の再生を同時に行なうように設計されている。loading cycle の各イオン交換器内では、樹脂と液は空気により十分撹拌されて混合し、イオン交換反応が行なわれる。用途はウラン精錬をはじめ、一般鉱業の金属精錬工程あるいは産業廃棄水から有用物質の回収に使用できる。
○以上のイオン交換装置の製造技術およびイオン交換技術は、原子力工業、合成繊維工業、電子工業、薬品製造、汽缶給水などに使用され、荏原インフィルコ(株)では原子力工業にその需要の10%を見込んでいる。
○技術援助の内容(主なもの)
(i)必要な一切の図画、設計、建造仕様書、明細書を与える。
(ii)必要な場合は、インフィルコの技術者の役務を提供する。
(iii)日本国内でインフィルコの特許権にもとづいて製造販売する許可を与える。
(iv)必要な部品および資材を輸出最低価格で販売する。