放射線化学専門部会の設置

4月26日の定例会議で決定

 昭和35年5月18日、原子力委員会において、わが国の放射線化学に関する研究開発上の問題点の調査検討について審議のため設置が決定された放射線化学専門部会は、以来数回の慎重な部会の検討をへて、昭和36年2月7日にその報告書を原子力委員会に答申した。この答申の方針に基づいて、日本原子力研究所において、放射線化学中央機構準備室を設けることにきまり、当初の目的も完了して4月12日の定例会議でその解散がきまった。

 原子力委員会においてはこの新たな事態に対処して4月26日の定例会議において下記の要領に従って専門部会をふたたび設置することに決定した。

1.審議事項
  (1)わが国における放射線化学研究の総合的開発の基本方針の検討
  (2)放射線化学中央研究機構の整備に関する考え方の検討

2. 担当委員
石川委員

3. 原子力局主管課
アイソトープ課

4. 専門委員 (順序不同)
斎藤 辰雄  昭和電工(株)常務取締役
杉山 徳三  三菱化成工業(株)常務取締役
田代 茂樹  東洋レーヨン(株)会長
中根 孝  横浜護謨製造(株)専務取締役
正井 省三  住友化学工業(株)専務取締役
渡辺 市郎  倉敷レーヨン(株)取締役
藪田 為三  日本エックスラン工業(株)社長
雨宮 綾夫  東京大学助教授
熊谷 寛天  東京大学教授
小谷 正雄  東京大学教授
桜田 一郎  京都大学教授
篠原 健一  理化学研究所主任研究員
千谷 利三  東京都立大学教授
星野 敏雄  東京工業大学名誉教授
木村 健二郎  日本原子力研究所理事
向山 定孝  放射線化学研究準備室長
楫取 松若  工業技術院名古屋工業技術試験所長
佐々木 彰一  企業局原子力産業参事官