日本カーボンと日本原子力研究所の技術導入を認可



 日本カーボン株式会社および日本原子力研究所では、アメリカから乙種の技術導入をすべく申請を行なっていたが、このほどその導入は適当であると認められた。そのおもな内容は次のとおりである。原子炉用黒鉛の照射試験(日本カーボン(株))

1.輸入相手

 インターナショナルゼネラルエレクトリック社(米)

2.技術の内容

a)試 料
 原子炉用黒鉛(1/4インチ×4インチ)3種類8本
b)試 験
  ○照射前および後の寸法、密度、ヤング率の測定
  ○照射後のX線回折
  ○結晶サイズ、孔径および分布に関する金相学的調査
  ○中性子吸収断面積

3.援助の方法

a)IGE社において適当に計装したカプセルを設計加工し、黒鉛試料を装荷する。
 また照射前および後試験を行なう。
b)IGE社の材料試験炉で1x10部nvtになるまで照射する。
c)上記結果を技術報告書にまとめて日本カーボン株式会社に提出する。

4.送金事項

 米ドル:31,362ドル

 プルトニウム取扱に関する技術指導(日本原子力研究所)

1.輸入相手

 原子力委員会(米)

2.技術の内容

 下記の諸点に関し、情報ならびに助言を求める。

a)アルゴンヌ国立研究所におけるプルトニウムラボラトリー
b)金属プルトニウム
c)プルトニウム合金

3.援助の方法

 アルゴンヌ国立研究所からスチュワート博士を招聘し、討議の機会を持つとともに助言を受ける。

4.送金事項

 米ドル:2,887.50ドル