第4回IAEA総会について

1.国際原子力機関(IAEA)第4回総会は、9月13、14日の理事会に引き続き、9月20日から10月1日まで、ウィーンのノイエ・ホーフブルグにおいて開催された。(10月3日にふたたび理事会)

2.わが国からの出席者は次のとおりである。

政府代表  古内 広雄
代表代理  藤山 楢一
 粟野  鳳
顧  問  石川 一郎
 田島 英三
随  員  伊原 義徳
産業会議
オブザーバー
 松根 宗一
 嵯峨根遼吉

3.参加者は67ヵ国(新加入のガーナを含む)のほか、18の国際機関および民間団体を加え、85にのぼった。

4.役員選挙、代表権問題、事業報告、予算事業計画、拠出金の約束等例年のとおり進められた。

5.特に本総会において問題となった点は次のとおりである。

a)機関の保障措置
 日米英加等15カ国共同提案、オーストリア等3ヵ国修正案、インド等5ヵ国共同提案をめぐって自由圏、共産圏、アジア、アフリカ圏の間にはげしい議論が展開され、票決の結果、3ヵ国修正案を加えた15ヵ国提案が、賛成43、反対19、棄権2で決定された。
b)技術援助
 低開発国に対する器材供給を考慮することを決定
c)国際理論物理研究所
 設立について事務局および理事会に努力させることを決定
d)理事国の増加
 アフリカ諸国の増加に伴い理事会議席の増加を次回に考慮することを決定