IAEA主催の中小型動力炉国際会議について

 さる9月5日から9日までの5日間、ウイーンにおいてIAEA主催の中小型動力炉に関する国際会議が開催された。

 中小型動力炉の技術的特徴、原子力発電のコスト評価と経済問題、中小型動力炉ユニットの後進国への適用という討議題目をめぐって、5日間に九つのセションが開かれた。それらのセションでは、(1)原子炉システムの概要(2)建設ならびに運転経験(3)安全性、燃料サイクル、必要人員(4)コスト評価と経済問題(5)エネルギー問題に直面する中小型動力炉の役割、国際協力について論文発表と討論が行なわれた。

 会議に提出された論文は70数編で、そのうち55編の口頭発表が行なわれた。わが国からは3編の論文を提出した結果、いずれも採択されそのうち2編は口頭発表が許された。

 提出論文名ならびに会議へ参加した者は下記のとおりである。

〔提出論文〕
○経済発展と動力炉
   川島芳郎他1名(原子力局)

 動力試験炉の概要
   久布白兼致他2名(原研)

○電気出力90MW内部自然循環沸騰水型原子炉設計研究
   松本政吉他4名(日立製作所)

(注 ○印は口頭発表論文)

〔参加者〕
  鈴木 竜夫(原子力局)
  嵯峨根遼吉(原 研)
  印牧宗一郎(日  立)