放医研第2回放射線防護短期研修課程を開始

 放医研養成訓練部では本年4月第2回研修生の募集(昭和35年度としては第2回目)を行ない、応募者は49名であった。今回の募集は前回(第1回)の場合と異なり、単に日本原子力産業会議および日本放射性同位元素協会の機関紙を利用して広報したため一般に周知徹底を欠くところが多く応募者が少なかったものと考える。これらの応募者につき原子力局、放医研、原研アイソトープ学校、日本放射性同位元素協会および日本原子力産業会議からなる選考委員会を5月20日に開催し、研修生30名を決定した。研修生選考基準はほぼ前回と同様に放射線管理業務に現在従事する者を第1とし、今後放射線管理業務に従事しようとする者および放射線管理の行政事務にあたっている者を次に考えて決定されたが、その職域、専門別は第1表のとおりである。

 以上のようにして決定された研修生は6月6日(月)から7月30日(土)まで8週間の予定で目下研修が行なわれている。研修課目は第1回の研修生の意見を参考にして第1回の研修に比し、実習期間を強化し、特に測定実習に相当多く時間を割りあてられている。講義と実習の各科目の単位数は第2表のとおりであるが、講義は1単位1時間であるが、実習は1単位が1時間30分の計算となっている。

第1表 第2回研修生内訳

第2表