IAEAの放射線線量測定シンポジウムについて IAEAではさる6月7日から11日までの4日間、ウィーンにおいて放射線線量測定シンポジウムを開催した。 シンポジウムは八つのセションに分かれ、口頭発表論文は合計45編に達した。これらの論文では線量測定に用いる方法、装置につき国際的なレベルで討議するという同シンポジウムの目的に基づき、特に混合線量工業的に利用される高線量の測定およびどのような測定法が放射線の工業利用の際に使いうるか等の問題に興味が集中されている。 各セションでの討議題目は下記のとおりである。 わが国では、このシンポジウムへの参加招請に応じ、原子力委員会において杉本朝雄原研理事を委員長とする選考委員合を設け、提出論文を検討した結果、下記5編の論文をIAEA事務局あて推薦した。 〔提出論文〕
近藤宗平(遺伝研)
○日本における照射線量の国家標準の現状
内藤 正 他3名(電気試)
○熱中性子に対する高感度銀活性リン酸ガラスの研究
横田良助 他1名(東 芝) 有機結晶シンチレーターとしてのセキシフェニール
斎藤一夫(東大原子核研) 高線量γ線の化学的線量測定
団野賠文(原 研)
(注 ○印は口頭発表論文) 〔参加者〕
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