原子力平和利用研究成果報告書の刊行


 原子力平和利用研究が開始された昭和29年度からわが国のこの分野における研究は,原研、公社、国立試験研究機関、民間企業の協力のもとに着々進められてきた。これら試験研究については、第1回政府育成原子力技術発表会、シンポジウム、学会講演会、学会誌等に逐次発表されており、その成果はまことにめざましいものがある。

 原子力局では研究開発の現状を把握し、今後の開発計画の策定に資するため、また研究成果の利用普及をはかり、今後の試験研究の促進に資するためこれら成果を刊行するようかねてから計画していたが、今回昭和32年度、33年度における国立機関原子力試験研究費ならびに原子力平和利用研究委託費および補助金によって行なわれた試験研究の概要を関係研究機関の協力を得て取りまとめたので、1月未刊行の予定である。本資料の目次は次のとおりである。

原子力平和利用研究成果報告書

第1章燃料および燃料要素(20件)
第2章減速材および反射材(10件)
第3章炉およびその付属装置に必要な諸材料(27件)
第4章原子炉、原子炉構成部分および付帯装置(6件)
第5章放射線防止、遮蔽およびこれに必要な器具(16件)
第6章放射線計測その他(9件)
第7章原子力船(6件)
第8章核融合(3件)
第9章障害防止(18件)
第10章アイソトープの利用(69件)