日本原子力研究所の技術導入について


 わが国における原子力開発利用長期計画の一環としての増殖炉の研究開発に資するため、最近における米国の研究状況、特に米国におけるP A R (PennsylvaniaAdvanced Reactor) Projectの中止を誘起せしめた技術的な理由およびその内容の供与を目的とした技術導入申請が行なわれ許可された。そのおもな内容は次のとおりである。

1.輸入相手
 Internuclear Co. (米国)

2.輸入技術
イ)スラリーの腐食性および浸食性に対する粒径、粒子の形状、焼成温度、水相成分、流速、添加剤等の影響
ロ)ストレスコロージョンに関する研究状況およびその防止方法
ハ)スラリー中のガス再結合および炉内気泡発生防止のための触媒の存在、または触媒使用の可能性に関する見通しならびに触媒と放射線照射の関係
ニ)スラリーの性質に及ぼす放射線の影響
ホ)スラリーの循環に関する研究
ヘ)プラントのレイアウト、保守に関する従来の経験

3.援助の方法
 技術者1名を東京に招聘討議し、技術者は帰国の上意見を取りまとめ報告する。

4.対   価
 米ドル $ 5,130
 円 貨 \ 790,600