西独バルケ原子力大臣の来日

　西ドイツ（ドイツ連邦共和国）の連邦原子力水力経済大臣（Bundesminister fur Atomkernenergie und Wasserwirtschaft）バルケ氏（Siegfried Balke）の来日は、さきに三木前委員長からの話に端を発し、わが国原子力開発状況を視察し、あわせて各方面と意見を交換するためかねてから予定されていたが、このほど高碕新委員長の招きによりきたる3月17日（火）来日することとなった。在日中の日程予定は次のとおりであるが、今後一部変更をみるかもしれない。

　3月17日（火） 午前11.50羽田着（SAS）
高碕委員長訪問

18日（水）

 外務大臣訪問、原子力委員会との懇談、記者会見

19日（木）

 大阪行、以後21日まで関西視察

22日（日）

 帰京

23日（月）

 日本原子力産業会議との懇談会、講演会

24日（火）

 原研東海研究所

25日（水）

 、26日（木）東京近傍の工場等の視察

27日（金）

 、28日（土）休養

29日（日）

 午前9.30羽田発離日（SAS）

バルケ氏略歴

（外務省国際連合局科学課資料から抜粋）　　　

Prof.,Dr.Ing.,Siegfried Balke

　　ミュンへン大学名誉教授

　1902年6月1日ボフム（Bochum）生

　　夫人　アンナ・バルケ（Anna Balke）

1924 　工学士　Dipl.Ing.
1925 　工学博士（Doktor　Ing.）
1925
〜27		 　Liischer＆Bomper合資会社化学技師
1927
〜51		 　ミュンヘン　Aubing化学工場技術重役
1952
〜53		 　ミュンヘンWacker化学有限会社重役
1953.12 　連邦郵政大臣（Bundesminister fur das　Post und Fernwesen）
1954.1 　キリスト教社会主義同盟（Christlisch-Soziale Union略称CSU）、
　バイエルンにおけるCDU（キリスト教民主同盟）に入党、現在CSU党領袖
1956.1 　ドイツ原子力委員会初代委員長、現国防相フランツ・ヨセフ・ストラウス
　（Franz　Josef Strauss）のあとをうけて委員長となり現在に至る
1956.10 　同じく初代連邦原子力大臣ストラウスのあとをうけて連邦原子力大臣
　（Bundesminister　fur Atomfragen）となる。
　1957.10以後連邦原子力水力経済大臣Bundesminister fur　Atomkernenergie und
　Wasserwirtschaft)と称する
1957.9 　国会議員当選、現在に至る

その他

　原子炉建設稼働有限会社（Kernreaktor Bau und　Betriebsgese11schaft mb H）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　監査役会議長
　技術監査協会連盟（Vereinigung der Technischen　Uberwachung Vereine e.v.）会長
　バイエルン化学工業協会（Verein der Bayerisch　Chemischen Industrie）会長
　化学工業連盟（Verband der Chemischen Industrie）副会長

その他多くの工業技術関係の団体役員を兼任